2008年06月02日
山椒の実
夏が近付いた我が家の裏庭は、ジャングルの様相を呈している。
木が成長するということを考慮せず、間隔を無視して苗木を植えた結果の無慚である。
梅、花桃、連翹、こごめ桜、木蓮、リラ、グミ、沙羅双樹、薔薇、紫陽花、雪椿、アメリカハナミズキ、
百日紅、ムクゲ、バイカウツギ、藤、などなど、
猫の額ほどの敷地は、生存競争の場と化している。
しかし、そのどれもが、私の好みにかなう愛しい存在なのだ。
中でも、山椒、梅、グミは、食材として役立つ御三家だ。
夕方に雨が降るというので昼御飯を食べた後、急いで山椒の実を摘んだ。
いつも美味しい伽羅蕗を届けて下さるWさんに差し上げる為だ。
山椒の香りが、三時間ほどたった今も、指先に漂っている。
■青山のギャラリーで仕入れたイランのアンティークのインク壷を緑の大皿に載せて。
こなれた筆遣いで描かれた兎の軽快な様子・・・行き先を尋ねてみたい。
「山椒は小粒でピリリと辛い」というが、実を付けぬ前には、その柔らかな芽が、私の拙い料理を盛り立ててくれる。
ホウバ寿司にも欠かせない尖兵だ。
私は、この山椒の実で、Wさんの美味しい伽羅蕗をせしめようと密かに思っている。
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Posted by 宣 at 16:12│Comments(0)
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