2008年11月10日

マダム ノムコ



11月8日の土曜日は大安であり、各地で結婚式があった。
私も友人の長男の結婚式に招かれ、マイクロバスに揺られて名古屋まで出掛けた。

ホテルには、神社もあり、チャペルもあり、様々な二ーズに対応できるのだろう。
親族も友人も全員が参列して、一部始終を見守るというチャペルでの結婚式は、「結婚は神との契約」という点で、
当然の仕儀なのだろう。

「病める時も健やかな時も汝は汝の夫を愛しますか」などと、牧師が言い、
「はい、私は・・・・・」などと答えるのを聞きながら、私は、
<えっ!そんな約束は出来ない>と、思ったのであったが、初々しい二人にしてみれば、雑念もなく、
「ハイ」と答えることが出来るのだろう。


「フラワ-シャワ-に使ってください」といって係の女性が配ったのは、薔薇の花びらであったが、
匂いの無いごわごわした手触りの造り花であった。
回収して別の挙式にも使うのだろうか・・・・などと、素朴な疑問を抱いた。


■ぼんやりとした灯りが暖かなパキスタンのキャメルランプ。
ラクダの皮を伸ばして加工したものに、毎年違う可愛らしい素朴な絵柄が伸び伸びと描かれて届く。



マダム ノムコ



午後三時、披露宴が始まった。

私の席は、親友Y嬢とI氏に挟まれた<松>のテ-ブルである。
新郎の父の友人が7人、
オ-ストラリアの男性2人(新郎のホ-ムスティ先の人)、カナダの男性1人(一緒にホ-ムスティした青年)の計10人。


宴もたけなわとなり、新郎側を代表して挨拶をした友人のN氏が、テ-ブル内での自己紹介を提案した。
その際、私は、N氏の流暢な英語に驚いた。
流石、報道社会で鎬を削ってきた男である。恐らく、ドイツ語も中国語も堪能なのだろう。


自己紹介といわれて、私は咄嗟に一番乗りを思いついた。
未だ独身だという二人の外人男性に、私も独身だと告げた後、
漢字で書かれた名札を示し、「マダム宣子」と言ったのである。否、言ったつもりであった。


あの時、私の舌をもつれさせたのは何者であったのか、私は、「マダムノムコ」と言ってしまったのである。
しかし、友人達は、私が考え出した洒落だと捉えたのである。
「マダム呑む子」と捉え、一座の笑いを誘い、喝采を浴びたのである。
嗚呼、また、一つ、綽名が増えてしまった。
此の頃、言葉がすらすら言えず、舌がもつれて戸惑うことがある。
加齢現象の一つなのだろうか。   




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Posted by 宣 at 15:59│Comments(0)
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